九高の四季

ブログの噺

「新入部員勧誘」

  今年度もブログの噺を月2回ほど木曜日に掲載致します。ご愛読をよろしくお願い申し上げます。

 

 新入生を対象とした「部活動紹介」が終わり、そろそろ各クラブの新入部員勧誘の季節となりました。

 「入部しませんか?」「高校生活を部活で充実させよう!」「楽しい学校は楽しい部活から!!」

 いろいろな入部の勧誘が、先輩たちから新入生に対して現在活発に行われています。

 本校では「全クラス部活動対応」という教育体制を2年前に導入して以来、以前にも増して部活動の活性化が著しく、その参加率が年々上昇しています。

 職員室で新入部員にまつわる、先生たちのこんな会話が聞こえてきました。

 「新入部員がたくさん入ってくれるのはうれしいけれど、正直なところ練習場所や設備の制限のせいで、やっぱり適当な人数が望ましいですね」「そこが難しいところだね。テレビドラマがヒットして、その題材となった部活の新入部員が急増することもあるしね」「全国大会などに出場して、チームの活躍が注目を浴びても同じ傾向になりますよ」

ある部活動では、予想される希望者があまりにも多い時に、「入部希望者は何日、何時までで申し込みを締め切る」という「事前通告」をしなければならなかったこともあったそうです。

 一方、在籍の部員が少なかったり、新入部員が集まりにくいジャンルの部活でも苦労が多いようです。

 「以前、勤めていた学校で柔道部の顧問をしていたんですけど、女子部員の勧誘には気をつかいました。特に重量級の選手は学内で偶然『逸材』を見つけても、なかなか声をかけづらいものですね」「確かに、『キミって見るからにジュードーに向いているね』って、ストレートに言いにくい気がするね」「女子生徒の場合、陸上競技部の砲丸やハンマー投げ等の投てき競技の選手の勧誘も難しいです」「そうだね。『キミ。ちょっと円盤を投げてみないか』と声をかけるのと『チアリーディング部に入らない?』って誘うのとでは、けっこうニュアンスの違いがありそうだからなあ」

 芸能人の「スカウト話」ではないので、「友達が勝手に応募したから」とか、「知らないうちお姉ちゃんがオーディションに申し込んでしまって」というように、本人の同意を無視したエントリーは高校の部活動ではありえません。ここで若手の先生がつぶやきました。「ボクがジャニーズに入れなかったのは、友達に恵まれなかったせいか・・・」

 話題は新入部員勧誘に戻ります。

 「極端に部員が集まらない場合はどうしたらいいでしょうね」「ある大学のある運動部で聞いた話だけれど、いよいよ困った場合に、高校の後輩の入学者を調べて、学内の掲示板にその学籍番号と氏名を貼り出して、『何日何時までに部室に来ない場合は自動的に部員とみなす』という強引な勧誘があったらしいよ」「それって『勧誘』というよりも、『拉致監禁』に近い感じがしますね」 「うーん。昭和の昔の話だけれど、ちょっと間違えれば訴えられそうなやり方だなあ」

 断るまでもないのですが、平成の時代の穏やかな春の日の高校生の新入部員勧誘は、あくまでも両者の合意に基づく「円滑円満」なものばかりです。さて、今年の各部活動の入部状況はどうなることでしょう。

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