九高の四季

ブログの噺

「アンパンマンとウルトラマン」

 英語の教科書の題材として「アンパンマン」を取り上げたレッスンがあり、ある先生がその授業をしていると、なぜかウルトラマンに話題が移りました。

「僕たちが子供の頃のヒーローといえば、やっぱりウルトラマンだったなあ」「そんな昔にウルトラマンはデビューしたんですか」「うん、そうだよ。ところが、今よく考えると不思議なことがたくさんあるんだ」「どういうことですか?」「うーん。番組ではなぜか日本ばかり怪獣が襲うんだよ。毎週ウルトラマンはM78星雲からやって来て怪獣を退治するんだけど、ちょっと地域がかたより過ぎている気がしてね」「特に東京の周辺ばかりに怪獣が来襲するのは、設定としてムリがありますよね」

 クラスの中には、レンタルのDVDで「作品」を鑑賞していて、かなりウルトラマンに詳しい生徒もいます。

「まあ、スタジオが東京にあるから仕方ないといえばそうだけどね」「でも、いくら怪獣をやっつけるためとはいえ、あれだけ都心で暴れたら大変な被害になりますよね」「そうだねえ。あれは自然災害になるのかなあ?」

 ちょっと考えただけでも、様々な疑問が頭をよぎります。

「ウルトラマンは地球上に3分間しかいることができないのも不思議だったなあ」「そもそも地球の時間の単位できっちり3分間というのも変ですよねえ」「そういえばそうだね。でもね、アンパンマンだって、空腹の人を救うため、自分の頭を引きちぎって与えるというのも、かなりアクロバティックな感じがするけどね」「ウルトラマンが怪獣相手に暴れて『被害』を与えるのと比べたら、アンパンマンの自己犠牲の精神は素晴らしいじゃないですか。それに、まったく誰にも迷惑かけませんから」「そうだね・・・」

 ディスカッションが深まり過ぎて、3分間以上経過したとき、先生は言いました。

 「そろそろこのディスカッションをやめて、授業に戻ってアンパンマンの話を英語で読もうか」

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