九高の四季

九高の四季

2014年1月の記事

  • 2014年01月30日ブログの噺

    「天然素材百パーセント」

     以前、朝読書の時間に「ダイエット本」を読む女子生徒がいて、それを注意したところ、あまり心から納得した雰囲気ではありませんでした。

     「この本じゃダメですか?」「そうだね。あまり朝読書にはふさわしくないだろ?将来に役立つ本を読んで欲しいなあ」「だって、実用的っていうか、有益ですよ。たとえば、卒業した後でも」「そういう意味じゃなくて・・・」

     「朝読書」の意義を説明して、読む本を変えさせましたが、「何が悪いのか」という点で、すっきりとした説明ができませんでした。

     女子高校生はダイエットに関心が強く、その一方カロリーの高いスィーツも大好きで、2つの欲求の間で気持ちを揺れ動かしながら大変エネルギーを使っているようです。ところが、そのことは、体重の増減に影響はありません。

     職員室でこんな会話が聞かれました。

     「そういえば以前、修学旅行でスキー出かけていた時、事前にレンタルのウェアの大きさを書かせると、女子生徒が実際より小さなサイズを書いて、実習の時に着れなくて困ったことがあったよね」「『看護体験』のボランティアに参加する時も、小さめの白衣のサイズで申し込んで、実習現場で迷惑かけたこともあるみたいですよ」「女子は、『小さめのサイズ』を調査で書く傾向があるね」「ところが最近では、男子でもダイエットを気にかけているのがいるみたいです」「昔は、食べるだけ食べて暴れて減らすというのが、普通だったけどな」

     男女共通の青春の悩みというか「目標」に、「ダイエット」というキーワードが入ってきたようです。 

     「発展途上国では、太っている人の方が裕福に見えて、異性にモテルらしいけど、経済的に発展するにつれて、生活習慣病が増えて、肥満のネガティブな面が問題となり、だんだん痩身に憧れるようになるのだろうね」

     「教室に行くのに、『階段を上り下りするだけで疲れる』って苦情を言いながら、運動不足を嘆くというのが現代人の矛盾ですね」「スポーツジムに通う時、できるだけ入口の近くに駐車しようとしたりさ」

     そんな会話の数日後、とても寒い朝、ある体格のいい若手の先生と職員室ですれ違った時、「体内に着た立派な防寒具」に目を奪われ、思わず話しかけてしまいました。

     「いつも暖かそうでいいねえ・・・」「そうですね、ユニクロから今度発売してもらうつもりですが、今評判の『ミートテック』を着用しています」「ああ。天然素材百パーセントの」「ええ。生まれた時から着ていて、今後もずっと着続けます」

     そのきっぱりとした「宣言」に「男らしさ」と「凛々しさ」を感じ、その先生が一瞬、とても「スリム」に見えました。

  • 2014年01月28日九高の風景

    専願入試

    いよいよ九州高校の入学試験のスタートです。
    本日は専願入試が行われました。緊張した面持ちで登校する受験生たち。しかし、案内担当の本校職員に会うととても元気な声で挨拶をしてくれました。
    九州高校の新たな歴史を担う生徒諸君のはつらつとした姿に、頼もしさを感じた一日でした。

     

  • 2014年01月23日ブログの噺

    「電子レンジ」

     教室で英語の時間に、教科書の本文の読解をしていると、こんな内容の文がありました。

     「古い世代は電子レンジを大変重要な発明だと考えているが、その一方、子供たちはそれらを当然のものと受け止めている」

     こんな文を読むと思わず心に火がついて、生徒に向かってつい言ってしまいました。

     「電子レンジが我が家に来たのは、昭和の終わり頃だったかな。もしかしたら、普通の家庭よりも遅かったかもしれないけれど、年賀状のお年玉くじで当たってね」「当時は、電子レンジが一等だったんですか」「うん。当時は電子レンジが憧れの家電だったのだろうね」。生徒は「古老」の話を、「言うことは言わせよう」という姿勢で、行儀正しく聞いています。

     「とにかく初めて電子レンジが手に入って嬉しかったから、手当たり次第、食品を何でも温めてみた記憶があるなあ。チクワとかカマボコとかキュウリとか」「キュウリはおかしくないですか?」「ナマで食べるのが普通だね。まあ、今考えるとずいぶん変なものまで強引に加熱してみたけれど、電子レンジで温めると、新しい食品が出現するような興奮を覚えたものさ・・・」「まるで理科の実験ですね」「うん。新しい発見があったよ」。突然の昔話に圧倒されていた生徒の間に、ややあきれた雰囲気が流れました。

     「ところが、その電子レンジは、3年前まで使えたんだよ。25年以上使ったことになるね」「ずいぶん長持ちしたんですね」「うん。壊れようにも機能が少なくて、壊れにくかったんだろう」「そういうことってありますね」「だが、悲しいことにある日、冷ご飯を加熱したら、それが『最期の仕事』となってしまったんだ。まさに『突然死』というか、それ以降動かなくなってしまって・・・」「急に壊れたんですか?」「うん。でも、けじめのついた、いい電子レンジだったなあ」「どういうことですか?」「自分で最期のカネを鳴らしたんだ。仕事が済んだ途端に、チ―-ンって。ご家族の方からご焼香下さいって、感じで」。教室が少々ザワザワとしましたが、一人の生徒が勇気をしぼって指摘しました。「先生、それってネタでしょ」。あくまでも実話であることを強調して、この話を切り上げました。

     ところがその後、今年から年賀状お年玉くじの一等が現金1万円になったことを知って驚きました。

     「お年玉くじの一等が現金になるとは、何だかさびしい時代だな・・・」。「あれが欲しいこれが欲しい」というイマジネーションが絶えなかった、昭和が懐かしくなったのです。

     「また今度機会があったら、『バナナが果物の王様だった日』というテーマで話をしてやろう」。少しシュールに発想を飛躍させながら、決意を新たにしました。

  • 2014年01月21日九高の風景

    第48期生 卒業制作展・平成25年度 授業作品展

    第48期生 卒業制作展・平成25年度 授業作品展のポスターができあがりました。
    この展覧会では、3年生の集大成の作品・1、2年生の技術と心と感性が磨かれた作品が数多く展示されます。御家族、御友人、御近所様等々・・・お誘い合わせの上、是非お越し下さい。多くのご来場お待ちしております。

    詳細は⇒ここをクリック。

  • 2014年01月17日九高の風景

    センター激励会

     本日はセンター激励会が行われました。いよいよこれまで努力を重ねてきた成果を発揮する時です。悔いの残らぬよう精一杯頑張ってもらいたいと思います。

    「神は乗り越えられない試練は与えない」

    九高生の健闘を祈ります!

  • 2014年01月16日ブログの噺

    「スポクラ」

     本校には「スポーツ特進クラス」という、通称「スポクラ」と呼ばれる、運動部に所属する男子生徒のクラスがあります。もちろん、一般のクラスにも、男子だけではなく女子の運動部員もたくさんいるわけですが、「スポクラ」の「体育会系度」は極めて高くて、ある意味、独特な雰囲気があります。

     先日、このクラスの教科担当の先生のお休みがあって、代わりに授業に行きました。

     「起立!気をつけ!!お願いします!!」。先ず、授業開始のあいさつで、その声の大きさに驚かされました。「礼儀正しさ」というよりも、「威嚇」という言葉が頭をよぎる音量です。思わず胸で呟きました。「気合を入れて授業をしなくちゃね・・・」。

     このクラスで授業をするのは初めてでしたが、月に一度の頭髪服装検査ではこのクラスの担当をしているので、相当の顔見知りというか、かなりくわしい「頭見知り」です。

     と言っても、ほとんどが坊主頭の生徒なので、検査は常に「秒殺状態」で、あまり手間はかかりません。先日も、検査の際に、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と、新年のあいさつをする礼儀正しい生徒がいて、そのやり取りだけで、検査より時間がかかるくらいでした。

     初めての「スポクラ」の授業で、教卓の前に立つと、教室いっぱいに座る男子生徒の姿を見て、過ぎ去りし昭和を胸に甦らせました。本校の普通科が男女共学となったのは平成3年のことで、それからもう20年以上経過したのです。

     思わず遠くを見るような目をして、生徒に言いました。

     「去年、九州高校は創立五十周年を迎えたけれど、僕は二十周年の時には、もうこの学校で教えていたんだよ」「ヘ――っ」

     かすかに空気が震え、微妙な反応がありました。いつも頭髪検査で顔を合わせているとはいえ、授業での「対面」は初めてなので、やはり正体が分からない相手に用心しているのかもしれません。

     そうしている内に、するりと時間が経過して、あまり交流が深まる間がないまま、代打の授業が終わってしまいました。

     ところが、その翌日、ある先生から、このような生徒のコメントを伝えられました。

     「『創立二十周年の時、もうこの学校にいた』って、昨日の英語の先生は言ってましたけど、若く見えますよねえ」

     人を介して、相手の喜びそうなメッセージを伝えるなど、なかなか高度なテクニックを使うことに驚きました。

     「うーん。なかなかやるな・・・。昔の男子ばかりの時の生徒はストレートで、あまりストラテジーがなかったけれどなあ・・・」

     しかしながら、こんな感想を抱くのは、教師としての四半世紀で、自分の中で何かが擦り減ってしまったせいなのかもしれません。少し反省しましたが、反省のポイントがはっきりしていないことを、再度「反省」しました。

  • 2014年01月14日九高の風景

    デザイン科展

    26年2月4日(火)~2月9日(日)福岡市美術館にて、九州産業大学付属九州高等学校デザイン科第48期生卒業制作展・平成25年度授業作品展が行われます。陶芸・油彩・彫刻等本校デザイン科生徒の多彩な作品をどうぞご覧下さい。また、2月8日(土)・9日(日)には映像メディア表現卒業制作作品上映会、2月9日(日)午後3時より美術教育実践報告会も行われます。入場は無料です。

  • 2014年01月11日九高の風景

    「図書館準備中」

     

    KYUSHUコミュニティーホール(愛称“Qコム”)が完成し、Qコム内に設置される図書館の移転作業が急ピッチで行われています。移転作業完了予定は1月末で、2月から使用できる予定です。快適な読書スペースと豊富な蔵書を誇る新設図書館にご期待下さい。

  • 2014年01月09日ブログの噺

    「一年を占うジャンケン」

     新年あけましておめでとうございます。今年初めての噺です。

     年が明けて、月曜日に3学期の始業式が行われました。

     始業式の後の大掃除の時、掃除をひととおり終えて、ゴミ捨ての係りを決めるために、男子生徒達がジャンケンをしていました。生徒達は、久しぶりに友だちに顔を合わせたせいか、とても楽しそうな様子です。

     「これが一年の運試しだ。絶対に勝ちたいなあ・・・」「何としてでも、ゴミ捨ての権利を獲得してやる」「今まで、このために臥薪嘗胆してきたんだ。負けるわけにはいかないぞ・・・」 

     生徒達のこんな「熱い」やり取りに、思わず耳を傾けました。どうやら普通の「罰ゲーム」的なものではなさそうです。

     彼らがやっているジャンケンのルールは、テレビのバラエティ番組がヒントらしいのですが、「負けた者がバツとしてゴミ捨てに行く」のではなく、「勝者がゴミ捨てに行く権利を獲得する」という、ポジティブ・シンキングに基づくものです。

     そしてさらにそのルールでは、ジャンケンに負けてゴミ捨てに行くことができない場合には心から悔しさを表し、また、勝ってゴミ捨てに行くことができた場合には、その喜びを体中で表現しなければならないようです。生徒の会話は続きます。

     「この権利を得るために、この学校に入学したんだからな」「うん。小学生の時からの憧れというか、夢だったんだ」「勝利を祈念して、今朝、家を出るときには、家族が万歳して見送ってくれたよ」。各自の「ゴミ捨て権利」に対する強い思い入れが表明されます。「発言」のトーンはどんどんエスカレートし、空気が熱くなり、雰囲気は盛り上がっていきます。

     「先生もやりませんか」。不意に水を向けられました。「ボクはコミッショナーだから、君達の勝負を邪魔するわけにはいかないよ」。こんなことを口から出まかせに言って、何とか「参加」を回避しました。「そのかわり、コミッショナー宣言をしてやろう」。・・・「大会開始宣言」をすることになりました。

     「只今より、新年の運勢を占う、ゴミ捨て権利争奪ジャンケン選手権大会を開始します!ゲームスタート!!」「さいしょはグー、ジャンケンポン、あいこでしょ、あいこでしょ!あいこでしょ!!」

     まずは軽い動作でジャンケンが開始されましたが、徐々にオーバーアクションとなり、白熱の勝負が展開されました。

     「最初はグー、ジャンケンポン、あいこでしょ、あいこでしょ!あいこでしょ!!」「ああ、負けたー。オーマイゴッド!」

     敗れて頭をかかえ、廊下にしゃがみこむ生徒がいます。唇を噛み締め、心から悔しそうな表情です。「勝負に対する執念というか、気持ちが弱かったのかなあ・・・」。

     勝負はどんどん進み、いよいよ「決勝」が近くなりました。「さいしょはグー、ジャンケンポン、あいこでしょ、あいこでしょ!あいこでしょ!!やったー!!ゴミ捨ての権利をついに獲得だ!!!」「○×君、やったね!うらやましいなあ」「いいなあー。今年一年精進して、来年こそきっと勝つぞぉ・・・」

     勝利者が人差し指を突き上げ、続いて誇らしげにゴミの入ったビニール袋をトロフィーのように掲げると、廊下を行き交う人が、何事かと視線を向けるくらい、辺りが大きな拍手で包まれました。ついに「王者」がゴミ捨ての任務に旅立ちます。掃除も解散となり、立ち去る生徒達の後姿を目で追いながら、思わず呟きました。

    「何でも楽しむことができるのは、若さの特権かもしれないなあ。この年になると、つい『何か良いことないかなあ』なんて、受け身の姿勢で考えてしまうから・・」

  • 2014年01月08日九高の風景

    皇太子行啓訪問記念碑

    平成25年7月 本校に皇太子殿下が御来校されたことを記念して、本校玄関横に記念碑が設置されました。本校では毎年12月学校において献血活動を実施しております。昨年は高校生が献血している状況を皇太子殿下が視察をしたいということで、本校に白羽の矢が立ちました。今後も引き続き献血活動への協力を推進していきたいと思っております。

     

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