九高の四季

九高の四季

2017年1月の記事

  • 2017年01月26日ブログの噺

    「優しさそれぞれ」

     冬の寒波の到来が本格化するこの頃、インフルエンザが流行する季節になりました。あまり根拠のない印象ですが、若い人ほどインフルエンザにかかりやすい気がします。職員室でベテランの先生のこんな会話が聞こえました。

     「生徒だけでなく若い先生の方が、年配者に比べてインフルエンザになりやすい気がするね」「それはそうだよ。僕たちくらいの年齢になれば、今までの人生をとおして、様々なウィルスと共存してきたからね。きっといろいろな抗体が対中にできあがっているんだよ」「そういう意味では百戦錬磨だね」「身体の中をイージス艦がぐるぐると巡視していて、ウィルスの弾道ミサイルが発射されたら、迎撃してくれるみたいなものだろう」。「重要影響事態」というよりも命にかかわる「存立危機事態」に対して「防衛システム」が出来上がっているのかもしれません。

     インフルエンザウィルスも、きっとその「帝国」を拡大するのに、将来性のある若い肉体に期待しているのでしょう。行動範囲と活動のエネルギーに限界がある年代には、あまり感染の魔手を延ばしたがらないようです。

     こんな声も聞こえました。

     「もしかしたらね」「うん?」「インフルエンザにかかっていても、気がついていないのかも」「まさか!」

     そんなある日、ある若手の先生がインフルエンザではないのですがひどい風邪にかかり、ノドを痛めて辛そうな声で言いました。

     「熱はあまりないから何とか授業ができますけど、この声だと、生徒が優しくいたわってくれるんです。日頃はちょっと元気のいいクラスなんですけれど」

     これを聞いて、こんな反応がありました。

     「そうか。生徒が優しくしてくれるのか。そういえば、ボクがぎっくり腰になったときは、優しくしてくれるどころか、おもしろがる生徒もいたけどね」「日頃の接し方の違いじゃない?」「それは言い過ぎ」「生徒によって優しさの示し方はそれぞれだよ。きっと激励の意味で声をかけて、先生に腰の痛みを克服してもらおうとしたのかも」「そうかなあ。どうしても、そうとは思えないなあ」

     ベテランの先生の「折れ過ぎて折れ目が分からなくなった心」には、ストレートな思いやりと優しさだけが必要なようでした。「日照り」が続いたならば、花には水を人には愛を。

  • 2017年01月19日生徒会活動

    【生徒会】JR香椎駅乗車マナーアップ運動

    • CIMG0743.jpg
    • CIMG0717.jpg

    18日(水)

    『生徒会』ボランティア愛好会』がタッグを組み

    JR香椎駅乗車マナーアップ運動を行いました。

    香椎駅構内においてティッシュとチラシを配り香椎駅等のマナーアップを呼びかけました。

    前回は生徒会だけで行いましたが、今回はボランティア愛好会の皆さんが手伝ってくれてました。

  • 2017年01月12日ブログの噺

    「虹の向こうに」

     冬休み前のあるクラスの英語の授業で、宿題として綴じたプリントの束が配付された時、生徒たちが口々に言いました。

     「わーっ。休みは2週間しかないのに、夏休みと同じくらいの分量だ!」「これはありえーん」。ざわざわざわ。

     あまりにもの「反響」の大きさに、先生もこう応じました。「いや。これが国の定めた冬休みの宿題の標準の量なんだよ」「どこの国ですか?」「・・・北欧のフィンランドかノルウエーか、それともアイスランドかな?」「冬休みが長そうな国ばかりじゃないですか。ここは日本ですよ」「まあ、グローバル化の時代だから」「今、そのグローバル化の弊害が問題になっていますよ」「だから、グローバリゼーションにともなう『新自由主義』の対策として、自由を制限しているんだよ」「そんな!」

     さらに先生と生徒の「攻防」が続きます。いくら舌戦を交わしても「結論」は変わらないのですが、これも教室で行われるコミュニケーションの一種なのでしょう。

     「それにしても、冬休みの宿題にしたらこれは多過ぎますよ」「いやそうじゃなくて、むしろ夏休みにはいろいろあると思って、あの程度に宿題を減らしただけだよ。つまり、冬休み用が適正な量」「わー。それはウソだあ」。教室がさらにざわざわとしました。

     するとその時、教室の窓から雨上がりの空に美しい虹がかかっているのが見えました。いろいろあった後に、やっと迎えたドラマの最終回のようなシーンです。これに「救い」を見出したように、先生が言いました。

     「見てごらん。美しい虹だ。一生懸命宿題に取り組むと、その努力の結果が将来につながる。まるで君たちの輝かしい前途を祝福するようだね」「先生、ごまかさないで下さいよ。ニジがキレイなことは確かですけど」「ほら、きっとあのレインボーの向こうに夢と希望が待っている。ネガティブな気持ちは捨てて、しっかり前向きに宿題に取り組もうよ」

     強引な話の運びにあきれて静かになった教室で、ぽつりと生徒のこんな声が聞こえてきました。

     「今日のレッスン(教訓)は、一言でいえば、『ものはいいよう』かな・・・」

     生徒の口調には、うまく言いくるめられたくやしさが「ニジ」んでいました。

このページのトップへ