九高の四季

九高の四季

2013年10月の記事

  • 2013年10月31日ブログの噺

    「パリへの修学旅行」

     再来週からの修学旅行のために、2年生の事前研修が始まっています。普通科は「韓国・ソウル」と「日本アルプス北陸・関西」の2コースから選択。そしてデザイン科は、何と「フランス・パリ」に出かけます。

     デザイン科で授業をしていて、思わず生徒にこう言いました。

     「パリまで、一緒について行きたいぐらいだなあ」「先生。スーツケースの中に入って、『密航』したらどうですか。運びましょうか?」「でもね、機内に積み込まれた後で、出られるようにカギを開けておいてよ」「それだと用心が悪いですよ」「大丈夫、ちゃんと見張っておくから」。このような実現可能性の低い、どうでもいい会話でさえエキサイティングに思われるほど、「花の都・パリ」は魅力的に思われるのです。

     「もちろんルーブル美術館も行くよね」「他にオルセー美術館とかオランジェリー美術館とかロダン美術館とか。市内全体が美術館のような、芸術の宝庫ですから」「『美術の教科書に載っている絵がいっぱいある!』って騒いだ、先輩もいたみたいだけどね」「ちょっと素人っぽい反応ですね」「・・・今、作った話だけど」「そんな感じがしました」。いくら生徒相手でも、話はあまり盛ってはいけません。バラエティ番組のフリートークに慣れている高校生は敏感なのです。

     ちょっと話の方向をかえて、別の女子生徒達にたずねてみました。

     「ところで、君たちはベルサイユ宮殿も行くよね」「ええ」「『ベルサイユのばら』って、知っている?」「漫画でしょ?私はあまりよく知りませんけど、友達の中には読んでいる人もいます」「フランス大革命を舞台に、王妃マリー・アントワネットの悲劇的な運命を描いたもので、70年代、女性の間で絶大な人気を誇ったんだよ」「授業でそんな話を、世界史の先生がしてくれました」「・・・先を越されたか。じゃあ、今度、英仏が永遠のライバルであることを、『ノルマン・コンクェスト』と『百年戦争』を例に取り上げて話をしてあげよう」「ちょっと面白そうですね」「そしてね、そんな事情のせいで、フランス人に英語で話しかけると、たいていの場合、嫌がられるっていう話もね」。

     すると、思わず熱が入った口調になったせいか、生徒からこう言われました。

     「先生」「何?」「先生って、相当フランスに行きたいみたいですね」

  • 2013年10月30日その他

    OBの活躍

    現在楽天対巨人のプロ野球日本シリーズが開催されておりますが、そこで活躍している九州高校のOBの存在をご存知でしょうか。その名は「有隅昭二」10月29日の日本シリーズ第3戦で主審を務めておりました。小学校5年生から野球を始め、九州高校を経てプロ野球ヤクルトスワローズに入団。一軍出場の機会のないまま、1992年セントラルリーグ審判に転身された有隅先輩!日本シリーズという大舞台で主審を務めた本校OB有隅昭二さんをこれからも応援いたしましょう。ちなみに審判員袖番号は37番です!

  • 2013年10月28日九高の風景

    生徒会立会い演説会

    創立50周年記念式典を終え、さらなる100年を目指して新たな一歩を踏み出す生徒会役員選挙が明日(10/29)実施されます。それに先立ち本日は立会い演説会が実施されました。11名の役員の選出に12名の立候補者が、それぞれの主張をかかげて熱弁をふるいました。演説を聞く態度も良好!明日は新たな九州高校の歴史を刻む重要な選挙です。生徒の皆さん「清き1票」をお願いします。

  • 2013年10月24日ブログの噺

    「写真のおねえさん」

     いろいろな学校行事の時に、デジタルカメラを首から下げて、生徒の様子を撮影している、「神出鬼没」の「写真のおねえさん先生」の存在が生徒の間で話題になっています。廊下で生徒達が、ウワサをする声が聞こえてきました。

     「あのカメラを下げている人って誰?」「そういえば、いるよね・・・」「行事の時、いつも姿を現して、パチパチと写真を撮っているよね」「この前、思わず手を振って、『写真撮って』って叫んじゃった」。こんな好奇心に満ちたやり取りが、生徒の囁き声の中で聞こえてきました。

     彼女は、れっきとした情報科助手の先生なのですが、直接生徒と教室で授業中に触れ合うことが少ないせいか、国家安全保障局(NSC)の諜報部員のように、「秘密のステータス」が守られているのです。いきなり「先生って、何?」と、コンピューター教室の掃除に来た生徒から、哲学的ともいえる「アイデンティティー」にかかわるストレートな質問を受けたこともあるそうです。

     情報助手の「おねえさん先生」の正体は本校の卒業生です。在学中はチアリーダーズ部に所属していましたが、現在では学校行事の写真撮影をするだけではなく、様々な広報活動の役割を果たしながら、あらゆる機会において先生や生徒達、すなわち九州高校全体を応援しているのです。しかし、それだけでは「まだまだ満足できない」というわけで、社会人チームに属してチアリーダーを継続し、日本の社会全体を元気づけています。ちなみに、練習を見てもらっているチアリーダー部の生徒からは、「大先輩」として畏れられています。

     そういえば以前、電車の中の姿を偶然見つけられ、本校の生徒から、「ジムがいるぜ・・・」と囁かれた女性事務員の先生がいました。傍から聞いたら、イングリッシュネーム風のずいぶんカッコイイニックネームで呼ばれている女性エージェントのようです。

     さて、神出鬼没の「デジカメの先生」は、陰で何と呼ばれているのでしょうか。「もとチアがいるぜ・・・」だろうか。

  • 2013年10月22日その他

    OBの活躍

    本校を卒業し、現在車いす競技者として大活躍されている渡辺 勝選手!
    また、初の日本代表として7月にフランス・リヨンで開催された「障害者陸上世界選手権」の”男子車いす1万メートル”で銀メダルを獲得されました。

    2020年の東京五輪、パラリンピック開催が決まり「始めた時から世界一が目標。出場全種目で金メダルをとりたい。」とお話され、代表としての志は高まっているそうです。(スポーツ紙一部抜粋)

    引き続き、渡辺選手を応援を宜しくお願い致します。また、今後の活躍にも期待しましょう。

  • 2013年10月20日その他

    第2回オープンスクール

    第2回オープンスクールを開催いたしました。

    今回も900名を超す中学生及び保護者の皆様にご来校いただき、学校の魅力を存分に理解していただくことができたと考えております。授業体健や部活動体験等をはじめ九州高校は様々な教育活動を通じて生徒の個性を伸ばし、“卓然自立”の建学の精神を具現化するために日々努力を重ねているところでございます。創立50周年を迎え、さらなる教育への情熱を燃やし生徒一人一人を大切にする学校でありたいと思います。

    本日おこしいただいた中学生及び保護者の皆様に深く感謝申し上げます。第3回オープンスクールは11月3日(日)に予定されております。第3回では高校入試攻略講座やデザイン科の実技講習会等、入試をひかえた受験生に少しでも役立つ内容をお届けしたいと思っております。どうぞ第3回オープンスクールにもふるってご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。

  • 2013年10月17日ブログの噺

    「授業の巡回」

     先週、試験前の1週間、生徒達が定期考査に向かってしっかりした意識をもって授業に取り組んでいるかを確認するため、学年で当番を決めて、授業中の態度や様子を見回ることになりました。先日亡くなった社会派作家・山崎豊子氏の「白い巨塔」の「院長回診」のように、学年主任を先頭に、先生たちがぞろぞろと廊下を行列し、病室ならぬ各教室を見回るのではあまりにも物々しいので、3人1組で巡回しました。最近、銀行を舞台に大人気となったドラマ風にいえば、「業務改善命令」を発するため、「金融庁検査」が行われるようなものです。・・・まったく違います。

     巡回をしてみると、それぞれのクラスが授業に集中できているかどうか「一目瞭然」です。落ち着きに欠けるクラスでは、廊下から様子を覗き込むだけで、生徒と目が合うのです。それはまるで、森で見知らぬ珍しい動物同士が出会ったときのようで、「何だ、何だ・・・」という、怪訝な表情と共に、空気が震え、サイレントの囁き声が聞えてくる雰囲気が漂っています。

     中には、視線が合った途端に、「こんにちは」と頭を下げ、妙に礼儀正しく反応する運動部の生徒がいます。授業をしている先生への礼儀を失しても、廊下を通る先生に「身体が思わず反応する」様子は、ある意味訓練の大切さと習慣の根強さを教えてくれます。

     授業への集中力が高いクラスでは、生徒は姿勢正しく微動たりしません。それどころか、ピタリとも身動きせず、その様子はむしろ武装テロリスト集団にハイジャックされたボーイングの機内を連想させます。「うーん。よほど恐いのかなあ・・・」。確かに、教室内の空気がぴーんと張りつめていて、見ているだけでも息がつまって、酸欠による「高山病」のような頭痛とめまいを感じました。・・・これは大げさです。

     巡回を重ねている内に、授業中の態度が改善され、集中力を欠く様子が徐々に少なくなってきたような印象を持ちました。しかしそれは、最初の内、巡回に不慣れだった生徒達が、徐々に「波状攻撃」の周期を理解するようになって、「そろそろ来るぞ」という予感の中で、授業態度を適宜「修正している」成果かもしれません。

     本日で、中間考査は終了です。さて、生徒の頑張りはどうだったでしょうか。集中した授業態度が、本物か否か、その成否が問われます。

  • 2013年10月16日未分類

    「夏休み読書感想文より(Part2)」

    夏休みの読書感想文の課題から、優秀な作品を紹介しています。今回は「野菊の墓」を読んだ2年生の小川幸菜さんの感想文を紹介します。

    「野菊の墓」を読んで
        普通科2年 小川幸菜

     この作品は、政夫という主人公と政夫のいとこで家に手伝いに来ている2歳年上の良子が、お互いに親しくなっていって深く思いあっていくという作品でした。二人のお互いを思いあう様子が純粋に描写されていると同時に、時折出てくる花や草木の自然の描写、政夫の目線からの量この飾り気のない美しさの描写などが非常に鮮明に、非常に巧みに描写されていて、読んでいくうちにいつのまにかこの作品に引き込まれ、魅了されていくような気がしました。二人の仲の睦まじさには、二人が交わす会話はもちろん、何気ない行動にも表れていて、ところどころに散りばめられたそのような場面を読んでは心が動かされるということが何度もありました。私の中で特に印象に残っている場面に、茄子畑での場面と綿を採りに行く場面があります。茄子畑の場面では、二人の仲の良さをあまり良く思わない周囲の大人によって、まともに話せなかった二人が、茄子畑で10日ぶりに会話を交わす様子が書かれています。このときの政夫の民子への思いが、とても素直に美しく描写されていました。自分の民子への思いが恋心からくるものだと気づいた政夫が、上手く民子と話せなくなったりして心の中で葛藤を繰り返すという部分から、政夫の不器用さに気付くことができました。綿を採りに行く場面では、二人への陰言がより酷くなり、村でも噂をされてしまうようになった二人が、母の計らいによって祭りの準備のために綿を採りに出かけるという様子が描かれていました。ここでは、この作品の題名になっている野菊がでてきており、大変印象に残る場面でした。政夫が民子のために道の途中で野菊を摘んで渡すと、民子は大好きな花と言って大いに喜びます。喜ぶ民子に政夫は、民子はこの野菊のような人で、自分は野菊が大好きであると告げます。その後、二人は黙ったまま歩いていくというこの場面は、この作品の中で最も印象に残りました。不器用な政夫なりの愛の伝え方は、とても微笑ましいものでした。しかし、この日の出来事がきっかけとなって、二人はとうとう大人たちによって無理やり引き裂かれてしまいます。政夫は民子のことを思うあまりにとるものも手につかなくなってしまいます。別れの場面では、この別れは二人にとって永遠の別れになってしまうということもつゆ知らずに、二人はあっけなく別れてしまいます。別れてからの政夫は、他のことに打ち込んで必死に忘れようとします。しばらくして、政夫が実家に帰ると、政夫は民子が毎日のように一人で泣いていたこと、さらに、彼女が結婚させられ、その後に死んでしまったことを告げられます。政夫はその晩、袖を濡らし一人で泣き続けます。この場面では私も胸が締め付けられるような思いがしました。その後民子の両親と共に墓参りに訪れた政夫は、民子が政夫の写真と手紙を胸に抱いて亡くなったことを聞き、墓の周りに野菊を植え、この物語は終わります。最後の場面は本当に感動的でした。この作品を通して、私は「誰かを一途に思い続けることは、何と美しく、切ないものであるのか」と心から感じたと同時に、一心に思い続けることの尊さに改めて気付くことができたような気がしました。

  • 2013年10月14日特進だより

    特進だより

     先月発行された特進自習室通信(特進クラスの教室に掲示)からの抜粋です。国公立受験を目指す特進クラスでは、放課後本校卒業生がチューターとして後輩の指導にあたっています。母校のために、後輩の進路実現のために努力を惜しまない先輩の存在は、本校特進クラスの生徒にとって大きな心の支えとなっています。

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     季節の変わり目で、一日の気温の差が大きくなってきました。皆さん体調管理には十分気をつけて下さい。今回の自習室通信では、メイントピックにチューターの合格体験談を掲載しています。アドバイスが多く含まれているので参考にしてみてください。

    【合格体験談】
    入試がだんだんと近づいてきて、入試に対する不安が大きくなってきた人も多いと思います。今回は、今年大学生になったチューターの体験談を載せています。人それぞれ不安な点は異なると思いますが、参考にしてみてください。また、大学について知りたいことや、もっと聞きたいことがあれば、ぜひチューターに相談してください!

    ◎二次試験に対する不安もあると思いますが……文系はとにかくセンター勝負です!この時期はセンター試験の過去問題を解いたり、センター形式の問題集を使ったりなどセンター中心の勉強をおすすめします。問題の解く順番などによって得点率が変わったりもするので、自分なりの解き方を探してみて下さい。(鳥巣)

    ◎文系科目が苦手だったので、この時期に文系科目の基礎の復習をしなおしました。その後、センター形式の問題集を使って苦手な分野を中心に解きました。結果、センターの点数を上げることが出来ました。苦手科目の点数は上がりやすいため、そこを中心に勉強することをオススメします! (松本)

    ◎自分は三年生の時に今までやってきたテストを残っている分だけ全て解き直しました。1・2年のテストでも意外に自分の抜けているところもあるし、きちんと解っているかどうかも、もう一度確認できます。一度解いたことがあるため、解く時間もあまりかからず、抜けている穴を埋めることができるし、うろ覚えだったところもしっかり定着できるのでオススメです。三年生は残っているテストだけでも効果があると思うので試してみてください!(関)
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  • 2013年10月10日ブログの噺

    「由緒ある再テスト」

      先週土曜日、創立五十周年の記念式典の日の朝、職員室前のベンチで英単語の再テストが行われました。

     式典のため様々な準備で学内がバタバタと慌しい中、「何もこんな日にやらなくてもなあ・・・」というのが常識的な判断でしょう。しかし、「いかなるべき時にも、やるべきことはやる。やらせるべきことはやらせる」という、半世紀重ねた教育活動の方針を頑なに貫くべく、「再テスト」が実施されたのです。「こんな忙しい時になあ・・・」。チラっと視線を投げ、通り過ぎる人々の表情が如実に、その心情を物語っています。

     テストの集合時間は午前8時、受験者は2名の男子生徒です。時間どおりに生徒は姿を見せました。

     「先生、ちょっと待って下さいよ」。「試験場」にやって来て早々、生徒の一人が言います。「もうちょっと、単語を確認したいんですけど」「早く始めないと、式典前の職員朝礼があるから、急いでくれよ」。

     この朝の「再テスト」は、正確には「再々テスト」であり、前日行われたテストで不合格になった生徒に「受験資格(義務)」が与えられました。記念すべき日に実施されるわりに、あまり名誉と栄光に彩られた試験ではありません。

     「時間がないから、もう始めるよ」「えーっ、もうですか」。この瞬間に見せた、きらめくような勉強熱心さと執着心を最初から発揮していれば、こんな式典の日に一時間も登校を早める必要はなかったのです。

     先ず、再テストは「開式の辞」から始まりました。「それでは、創立五十周年記念英単語再々テストを行います」「先生!」「どうした?」「シャープペンシルを忘れました」「・・・・・!」。生徒の士気とモティベーションの高さが見事にうかがわれる申し出です。

     時間的余裕がないので、緊急に筆記道具を貸与し、テストを開始しました。その姿を見て、通りかかる先生たちから「受験生」に声がかかります。「あらー。こんな日まで、テストを受けるのか?勉強家だねえ」

     数分後に「由緒ある」英単語再々テストは無事終了しました。しかし、創立五十周年記念を飾るに相応しい結果であったかどうかは公表を避けたいと思います。こんな日の朝、こんなことがあったという事実だけをお伝えしたいと考え、掲載しました。

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