九高の四季

九高の四季

2016年12月の記事

  • 2016年12月15日ブログの噺

    「ネガティブリスト」

     「先生のクラスの生徒が、昼休み、廊下の掃除用具入れの中に入って遊んでいます」

     ある日、あるクラスの担任の先生にこんな「通報」があり、現場検証に駆け付けると、「引田天功」のような「脱出パフォーマンスごっこ」が行われていることが判明しました。当然、すぐに「再発防止」のために指導が行われましたが、高校生に向かって「掃除道具箱で遊ばない」というのはあまりにも幼稚です。

     「小学生じゃないんだから、こんなことをするなよ」「今時の小学生はこんなことをしません」「・・・それならなおさらだろ?」「そうですか?」・・・不思議な指導になりました。

     一般的に考えると、高校生は「やってはいけないこと」へのチャレンジ精神に富む年頃です。「勇気ある試行錯誤」のプロセスで「常識」を身に付け、やがて大人になるのでしょう。

     「やってはならないこと」を集約したものを「ネガティブリスト」と呼ぶそうです。たとえば旧約聖書の「モーセの十戒」。「〇×するなかれ」の箇条書きです。

     ところが、このリストを裏返してみれば、「やってはならないこと以外はすべてやってもいい」という解釈にもなるようで、そう考えると、まさに高校生は「ネガティブリスト」に挑戦するかのように行動する集団です。

     またある日のこと、あるクラスの生徒が、机上の自分のペンケースがふくれているので、その中を開けてみました。

     「何だ、これ?」

     するとびっくり。ペンケースの中には、何とバナナが入っていました。クラスメートの一人が冗談に入れたようです。

     「誕生日のプレゼント。好物だと思ってね」「・・・・・・」。教室が爆笑に包まれました。

     ところが、数日すると、別のクラスで生徒のカバンの中から、パックの豆腐や袋入りのうどんが発見されました。

     こうした一連の事態に対処していた先生が呟きました。

     「これはあまり冗談がエスカレートしないうちに、ネガティブリストに入れなければならないのかなあ・・・」

     高校生の想像力の及ぶ範囲のことをすべてカバーする遠大な「ネガティブリスト」の作成を思うと、先生は気が遠くなる思いがしました。

     

     年内の「ブログの噺」はこれで終わりです。よいお年をお迎え下さい。

  • 2016年12月07日生徒会活動

    【新生徒会】九高かわらばん第1号が出来ました!

  • 2016年12月01日ブログの噺

    「修学旅行の引率」

     久しぶりに修学旅行の引率をしたベテランの先生が、こんな感想を述べていました。

     「いやあ。ずいぶん昔と修学旅行も変わりましたね。先ず宿泊先にしても、とても高校生の旅行とは思えないくらい豪華なホテルですし。泊まる部屋にしてもツインとか、少人数での宿泊ですから。おまけにベッドがあったりして、大部屋にゴロ寝していた時代とはまったく違います」

     先生の脳裏には昭和の昔、自らの高校時代の修学旅行で泊まった旅館のイメージが浮かんでいるようです。

     「枕投げなんて、もう過去のものなんですね。布団を敷き詰めた畳の部屋じゃないですから。もし枕がいっぱい並んでいても、この頃の生徒は、そんなことしないでしょうか」

     確かに、和室に布団を敷く旅館でなければ、そんな「お楽しみ」もないのでしょう。話は続きます。

     「お風呂にしても、部屋のバスルームで入浴ですから。現代っ子は、『温泉』ですら嫌がるって聞いたことがあります。やはり『個の時代』なんでしょうね」。プライベートな空間の確保というのが現代では最優先され、その風潮が修学旅行にも反映されているのかもしれません。

     最後は食事についてです。

     「食事もビュッフェスタイルでした。食べ放題のバイキングとは違うんだそうですけど、ずいぶんスマートです。食べものをムダにしないという点では、この方が合理的なのかもしれませんが」

     確かに「修学旅行」も、「食・住」のいろいろな点ですっかり様変わりしました。制服で移動する「衣」の点でも、一部の行程で私服が認められたり、ホテルの部屋を出る時にはジャージ姿が禁じられたり、変化が見られるようになりました。

     ちなみに、その先生に修学旅行期間中でもっとも印象に残ったことをたずねてみると、こんな回答がありました。

     「そうですね。・・・アメリカ大統領選でトランプ氏が勝利したことかなあ」

     修学旅行2日目の宿泊先のテレビで知って、先生は大いに「ショック」を受けたそうです。しかし、聞き手は思わず、「そっち?」と反応してしまいました。

     

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