九高の四季

九高の四季

2016年9月の記事

  • 2016年09月29日ブログの噺

    「スパイダーマン登場」

     「あまり良いお話しじゃないんですけど、先生のクラスの・・・」

     若手の先生から話しかけられて、2年生のあるクラスの担任の先生が身構えていると、こう言われました。

     「先生のクラスの男子生徒が、朝のSHRが始まる前に、校内を変なかっこうをして歩いていたので指導しました」「・・・・・・?」「まあ、それほど罪があるものじゃないんですけどね」「服装の乱れとか?」「まあ、服装の乱れといえばそうですけど・・・」

      報告の言葉の語尾が濁されたことに不安を感じて、さっそく休み時間に先生は教室に足を運び、指導を受けた生徒を呼んで「事情聴取」をしました。

     「変なかっこうで校内を歩いて、先生から指導を受けたそうだけど、どんな風にしていたんだい?」「ここで、やるんですか?」「・・・やってごらん」

     生徒は予想に反して、シャツをズボンから出すとか、第一ボタンを外すといった「オーソドックスな服装の乱れ」を披露しませんでした。突然、机の横に掛けてあった袋から赤い水泳帽を取り出し、覆面のように顔に被り、さらにその上に、黒いゴーグルをはめたのです。・・・現在、体育の時間に水泳実習が行われているので、「装備」は手近なところにありました。

     「それはいったい何のつもりだい?」「先生、分りませんか?」「正義の味方かな?」「・・・スパイダーマンです」

     意を決してきっぱりとその「正体」を明かした生徒は、指導を受けたにもかかわらず、その姿が大変お気に入りのようでした。

     「でもね。それで校内を歩くのはまずいんじゃない?」「ええ。注意を受けて分りました。スパイダーマンがやたらに歩き回るものではないと」「それはそうだね。スパイダーマンは、NYの摩天楼の間を飛ぶように移動して活躍するんだろう?」「はい。福岡市東区香椎の高校内とは、ちょっと登場する場所を間違えたかなと反省しています」・・・と、そんな問題ではありません。

     その場にいた別の生徒が口をはさみました。

     「先生、こいつ、このかっこうで授業を受けたいって言っていましたよ」「うーん。・・・ずいぶん勉強熱心なスパイダーマンだね」。そこで先生は、「スパイダーマン」に向かって言いました。

     「アメリカンコミックのヒーローだったら、キミは英語がもっとできるようにならないとね・・・」

     「教科担当」の先生が言ったにしても、これも「そんな問題ではない」というコメントになりました。

  • 2016年09月26日生徒会活動

    【生徒会】JR香椎線乗車マナーアップ運動

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    23日(金)

    生徒会は『JR香椎線乗車マナーの改善』のため、香椎駅にて呼びかけとアナウンスを行いました。

    九州高校では、生徒会が中心となりに校内にポスターを掲示したり放送で呼びかけたりしています。

  • 2016年09月21日生徒会活動

    『九高かわらばん』第4号が出来上がりました!

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    今回のかわらばんは・・・

    9/3に行われた『体育祭』より

    生徒会体育部長、体育祭実行委員長、各ブロック長に感想を聞きました。

    各ブロックのバックボードの写真とともにご覧ください。

    なお、かわらばんは各クラスに掲示されます。

  • 2016年09月15日ブログの噺

    「原状復帰」

     久しぶりの噺です。

      長い夏休みが終わって、体育祭も無事終了し、新学期の授業が本格的に始まりました。

     先ずは、教室での集団生活の基本を取り戻すことが大切です。

     といっても、「チャイムでの着席を厳守する」「あいさつをきちんとする」「集中して授業しっかり受ける」という程度のことを確認すれば、「学校生活一筋10年以上」のベテランばかりなので、高校生にとってすぐに「原状復帰」が可能なはずです。

     ところが体育祭の前、すなわち始業式が8月末に行われた頃には、もっと基本的な段階の「復帰ステップ」が必要な生徒もいました。

     「明日の授業は何ですか」「時間割表を見なさい」。この程度の質問は、さして驚くほどのものではありません。

     「今日は何曜日ですか?」「カレンダーを見なさい(!)」「今、何時ですか?」「時計を見てごらん(!!)」

     時間の感覚を取り戻す必要のある、異次元空間で夏休みを過ごした生徒もいたようでした。

     体育祭の数日前には天候が不順な上、台風の突然の発生もあり、行事の実施についてずいぶん心配しました。職員室で悪天候を話題にしていると、それについてのある体育の先生の、こんな大らかなコメントが聞えてきました。

     「まあね。雨も降るさあ」・・・先生の魂は、まだまだ原状復帰の途中の段階にあったようです。

      体育祭が終わって、校舎内で顔見知りの生徒とこんな会話をしました。「先生、お久しぶりです」「久しぶりだね。元気にしていたかな?」「ええ、夏休みは部活動にがんばりました」「そういえば、いよいよチームの主力になる学年だからね」。話をしているのは、運動部の2年生です。

     「これから新学期の授業が本格的に始まりますね」「うん。行事が終わったらから、ついにね」「先生の英語コミュニケーションの授業は、とても分かりやすくっていいです」「そうかい。ありがとう」

     生徒が立ち去った後、ふと思いました。(でも、待てよ・・・)。よく考えると、この生徒は今年度、「英語表現」を教えている生徒でした。・・・「英語コミュニケーション」を教えていたのは、去年のことです。自戒を込めて、胸の中でつぶやきました。

     (生徒も先生も双方、「原状復帰」を完璧にするために、さらに気持ちの引き締めが必要だな)

     

     新学期のスタートは、学内にまだまだ落ち着かない雰囲気が漂っていることがあります。そのため、昼休みの校内の巡回をしていたある先生がこう言いました。「海上保安庁の巡視船が、領海及び接続水域の警備にあたっているようなものです」

     これに対して、ある生徒いわく。「まるで通り魔のような校内巡回ですね」

     それぞれの立場で考えると、ずいぶん事象の捉え方に差があります。これも「原状復帰」の段階的なステップのひとつなのでしょう。

     さらに、ある先生は、生徒からこんな相談を受けました。

     「先生、新学期が始まって何か落ち着かないんですよね。精神を統一するってどうやったらいいですか」「うーん。統一を精神してみたら」「・・・・・・?」

     このような禅問答のようなやり取りが重ねられるうちに「原状復帰」が完了し、「いつもの学校生活」が軌道に乗っていくのです。

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