造形芸術科の授業紹介①
授業名:「情報メディアデザイン」
実施学年:造形芸術科2年生
担当教員:造形芸術科 占部政則
この授業では、多様な情報やメッセージを通してデザインのプロセスを体験します。Adobe IllustratorやPhotoshopの基本操作を習得しながら、発想のトレーニングに重点を置きます。
優れた表現技術があっても、発想力(アイデア)がなければ良いデザインは生まれません。これまで、この発想力を養うため、本校では東北芸術工科大学が主催していた「全国高等学校デザイン選手権大会」(通称:デザセン)を教材として取り入れ、応募してきました。過去には5回の優勝経験もあり、生徒たちにとって先輩の活躍を追いかける魅力的な大会でしたが、残念ながら今年度で休止となりました。
そこで今年度は、デザセンに代わる新たな挑戦として、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」に挑みます。造形芸術科がなぜビジネスプランに?と疑問に思われる方もいるかもしれません。しかし、デザインとは単に絵を描いたり、物を作ったりすることだけではありません。システムや企画を考案するなど、頭の中で考えること自体がデザインなのです。具体的な物のデザインではないからこそ、デザインの本質に迫ることができると考えています。
この大会には毎年約5,000件もの応募があり、上位10チームがファイナリストとして選出され、東京での決勝大会では各チームがプレゼンテーションで競い合います。
6月10日現在、基本的なアイデアトレーニングは終了し、いよいよチームも決定しました。これから本格的にプロジェクトが始動します。高校生たちがどのようなビジネスプランを考案するのか、指導する私も今から楽しみでなりません。
頑張れ!造形芸術科2年生諸君!!

