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2025年09月22日

【造形芸術科の授業紹介④】「写真」

造形芸術科の授業紹介④ 授業名「写真」
実施学年:造形芸術科3年生
担当教員:造形芸術科 曽根崎薫子

造形芸術科の3年生が選択授業『構成Ⅳ』で、写真表現を学んでいます。この単元では、カメラの原点であるピンホールカメラを使って、撮影から現像までを体験しました。
ピンホールカメラとは
ピンホールカメラは、紀元前から知られている「小さな穴を通った光が、暗い室内の壁に外の景色を映し出す」という仕組みを利用した装置です。
中を黒く塗った箱のフタに針穴ほどの小さな穴(ピンホール)を開け、箱の底に光で変化する薬品を塗った印画紙を入れて光を記録します。
撮影と現像のもよう
授業ではまず、印画紙を現像するための3種類の薬品を協力して作りました。準備ができたところで、部屋の照明をセーフティーライトに切り替え、ピンホールカメラに印画紙をセットして撮影開始です。
9月とは思えない強い日差しのおかげで、シャッタースピードは1秒以下とあっという間に撮影できました。暗室に戻り、現像処理を始めると、レンズがないにもかかわらず風景が鮮明に写し出され、像が現れる瞬間に歓声が上がりました。
普段、カメラは「ボタンを押せば写る便利な道具」として、表現方法や撮影テクニックに集中しがちです。しかし、この単元を通して、生徒たちは「装置としてのカメラ」や「写真」そのものと向き合い、いつもとは違う写真の魅力に気づいたようです。
これからも、カメラを通して写真の奥深い魅力を一緒に探求していきます。