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2025年11月10日

【造形芸術科の授業紹介⑥】「構成Ⅱ」

造形芸術科の授業紹介②授業名「構成Ⅱ」
実施学年:造形芸術科1年生
担当教員:造形芸術科 堤 大介
造形芸術科の1年生は、「構成Ⅱ」という授業を通して立体造形の基礎を学んでいます。こ
の授業では、粘土やスタイロフォーム(発泡スチロールの一種)など、さまざまな素材を
使いながら、形を作る技術と素材の特性を理解する力を身につけていきます。
授業は学期ごとにテーマがあり、1学期は「決められた形を作る技術」、2学期は「頭の中
のイメージを形にする技術」、3学期は「求められる形を作る技術」を学びます。扱う素
材も「粘土」から「スタイロフォーム」、「紙」へと変わり、素材ごとに適した加工方法
を体験しながら、完成度の高い立体造形を目指します。
現在取り組んでいるのは、2学期の課題「スピードを感じるカタチ」の制作です。縦30セ
ンチ、横30センチ、厚さ10センチのスタイロフォームのブロックを使い、カッターや紙や
すりで削りながら、見る人が「スピードを感じる」と思える形を作ります。
粘土のように「足したり引いたり」して形を変えられる素材とは違い、スタイロフォーム
は削った分だけ小さくなっていくため、削り方をよく考えてから作業することが大切です
。この課題では、制作の前にしっかりと計画を立てる「段取りする力」や、道具を正確に
扱う技術を身につけることを目的としています。
自分の頭の中のイメージを立体として形にする経験を通して、「創造する力」「観察する
力」「加工する力」を総合的に学んでいきます。こうして、”手を動かして”形をつくる力
を養うことが「構成Ⅱ」の大きな学びとなっています。